Lot 1000(1000XX)阪急メンズ東京店 オープン記念モデルの特徴と解説
こんにちは、タツキです。
2019年3月15日に阪急メンズ東京にてウエアハウスがオープンしました。
ウエアハウスのスタッフブログによると、『ウエアハウスが出店する7階では「ヴィンテージ&リバイバル」というテーマで衣料品のみに留まらず、家具やメガネ、レコードなど、テーマに沿った「専門店」が出店します。』とのことです。
そしてこの阪急メンズ東京店のオープン記念モデルとして「Gジャン」、「ジーンズ」、「キャスケット」、「Tシャツ」の4つが販売されました。
まず先行販売という形で阪急メンズ東京店でのみ販売され、その後、他の各直営店でも販売開始という流れになりました。
自分は仕事が忙しくてなかなか直営店まで行くことができず、ウエアハウス大阪店さんに「記念モデルの通販は可能ですか?」と問い合わせしてみたところ「通販でも大丈夫です!」とのことだったのでそのまま購入しました。
自分が購入したのはLot 1000(1000XX)阪急メンズ東京店オープン記念モデルです。
それではそのLot 1000(1000XX)(以下1000XXと呼びます)阪急メンズ東京店オープン記念モデルの特徴を詳しく見ていきましょう。
でもその前にウエアハウスの1000XXの説明を。
目次
ウエアハウスのLot 1000(1000XX)とは?
Lot 1000XXは、Lot 1001XXと共にウエアハウス創業から2大定番として販売されていました。
この2つの品番の違いは、理想的なヴィンテージXXを忠実に再現しているのがLot 1001XX。
そして、当時の数あるXXの中から珍しいディテールや縫製仕様などを全部盛り込んだスペシャルモデルが、このLot 1000XXです。
「ライトオンスベルトループ」、「隠しリベットの際縫い」、「酸化デニム」などのキーワードもこのLot 1000XXから生まれました。
なのでこのLot 1000XXという品番には、ウエアハウスがこれまでに培った縫製仕様やその技術のオリジナルが凝縮されているモデルともいえます。
その後、このLot 1000XXはLot 1000(1000XX)のダブルネームになり、まさしく『ヴィンテージのあらゆる部分を超えた作りを実現したモデル』として、ウエアハウスジーンズの最高峰として位置づけられることになります。
そして、ウエアハウス阪急メンズ東京店オープンを機にデニムを一新し、ニューモデルとしてLot 1000(1000XX)が阪急メンズで先行販売されたというわけです。
Lot 1000(1000XX)ウエアハウス阪急メンズ東京店オープン記念モデルの全体のディテール
シルエットはヴィンテージ特有の太さはあまりなく、意外とスッキリとしたシルエットになっていますね。
Lot 1001XX(2018年モデル)と重ねてみたところ、1000XXの方がほんの少しだけワタリが細くなっていました。
32インチ未洗いで、
- ウエスト86cm
- ワタリ32cm
- 前股上31.5cm
- 裾幅22.5cm
となっていました。未洗いなので洗濯して糊を落とすと上の数字よりも縮みが生じます。
上の数字はあくまで個人で計測したものなので、参考までに。
スペックに関しては詳しい説明がなかったのでわかりませんが、おそらく14.5ozで、触ったときのザラ感とコシの強さは伝わってきました。
ただひとつ言えるのは、この1000XXもウエアハウスが長年研究して辿りついた中白(ナカジロ)と呼ばれる生地が使用されているということです。
中白デニムの詳しい説明はこちら↓
ちなみに価格は¥26,000+税で、¥28,080でした。
では次からは各部分のディテールも詳しく見ていきましょう。
Lot 1000(1000XX)ウエアハウス阪急メンズ東京店オープン記念モデルの各部分のディテール
まずはボタンフライ部分周辺から。
ボタンの数はトップボタンも含めて全部で4つで、鉄製のウエアハウスオリジナルボタンになっています。
トップボタン横のV字ステッチは、ちょうどトップボタンの真ん中に入る角度です。
隠しリベットとスレーキ上部のリベットは、フラッシュの光の加減でピカッと光っていますが、実際はマットな感じというか若干くすんだような感じになっています。
ちなみにスレーキには記念スタンプも何も押してありませんでした。
続いてウォッチポケットとフロントポケット周辺。
使用されているリベットはいわゆる打ち抜きリベットですね。
ウォッチポケットは大戦モデルのような歪な形ではなく、きれいな四角形をしています。
大きさはまだ未洗いのままなのでなんとも言えませんが、大戦モデル並みにかなり大きくジッポーもすぽすぽ出し入れできます。
ウォッチポケット裏は耳仕様になっていました。ウエアハウスの耳といえばやっぱり黄色耳ですね。
フロント部分のアップ。
この1000XXのベースとなっているオリジナルXXは1940年代後半のXXでしょうか。いわゆる「1947モデル」と呼ばれるXXですね。
XXの中ではいちばんシンプルですが、XXといえば1947モデルと言われるくらい人気のあるXXですよね。
さて、次からはバックを見ていきましょう。
この1000XXのいちばんの特徴である革パッチ部分。
いわゆる「牛顔パッチ」になっています。
現在はこのような↓パッチがウエアハウスのパッチなのですが、記念モデルだからなのか牛顔パッチになっています。
この牛顔パッチ、パッと見はウエアハウスが2000年代半ばに使用していた牛顔パッチに見えますが若干違います。
↑の画像では2004年〜2008年までウエアハウスが使用していたパッチによく似ていますね。
しかしよく見ると「WAREHOUSE&CO.」のフォントが違っていたり、ウエアハウスが記念モデルによく使う月桂樹の輪が牛顔の周りにあったりとよく見たら違うことがわかります。
いや、この牛顔パッチとてもかっこいいですよね。しかしおそらく月桂樹の輪がパッチに施されているので、この牛顔パッチはこの記念モデルのみに付くと思われます。
でも現在使用されているパッチも自分は大好きなので、やっぱりこの牛顔パッチは記念モデルのみの方が良いかもですね。
ちなみにウエアハウス創業当時の1995年〜1996年に使用していた通称「児島パッチ」は物凄く激レアのようです。
自分も児島パッチを手に入れたいです…。
ゴホン…では続いてバックポケット。
バックポケットは飾りステッチはなくシンプルなバックポケットになっています。
そしてやっぱりフラッシャーは付いていませんでした。もうフラッシャーは付かないんですかね?
フラッシャーが付いているのと、付いていないのでは全然違うので(個人的な意見です。)やっぱりフラッシャーは付けてほしいです。
で、赤タブはこのようになっています。
赤タブはカンドメ仕様ですが、かなりはっきり「GENUS」の文字が見えます。ちなみに裏を覗いてみると1951年以前の特徴である片面タブでした。
あと○の中にWのマークもなかったです。
ではバックのアップ。
うーん、良い感じのバックスタイルです。
ベルトループはオフセットされずセンターセットですね。これも1951年〜1952年以前のXXの特徴です。
やはりいつもと違うウエアハウスのパッチなのでとても新鮮で特別感があります。
では最後に裾部分を。
裾部分から見るシルエット、とてもきれいでかっこいいですね。
最初言ったように、なかなか細め(でも決して細すぎない)のシルエットなのでヴィンテージ特有の野暮ったさが薄れ、とてもスッキリ穿けるジーンズです。
この1000XXは、オリジナルXXの無骨な印象を絶妙に残した最高のジーンズだと思います。
なのでジャストサイズで穿けばどのようなスタイルにも合うこと間違いなしですよ。
Lot 1000(1000XX)ウエアハウス阪急メンズ東京店オープン記念モデルのまとめ
さて、今回はLot 1000(1000XX)ウエアハウス阪急メンズ東京店オープン記念モデルの特徴を詳しく見てきましたが、とても良いジーンズだと思います。
やはり記念モデルというだけで特別な感じがしますし普段と違うディテールもたくさんあるので、福袋モデルに近いような感じです。
自分がウエアハウスの記念モデルを購入し始めたのは、2010年のウエアハウス創業15周年モデルからで、1003XXと1001ZXXを購入しました。
そして700Sの300本限定の大戦モデル、ウエアハウス創業20周年の2001XX大戦モデルなども購入しました。
本当はもっと記念モデルは販売されているのですが、やはり予算の都合というものがあるので全部購入するというのはなかなか難しいのが現状です。
この度のウエアハウス阪急メンズ東京店オープン記念モデルも本当はGジャンも欲しかったのですが、予算の都合で1000XXだけにしました。
2020年、つまり来年はウエアハウスの創業25周年にあたる年なのでまたまた記念モデルを購入することになりそうです。
今からコツコツと記念モデルを購入するためのお金を貯めておくことにします。
それでは今回はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!