ウエアハウスの2ND-HANDシリーズはまるで本物のヴィンテージジーンズ!
こんにちは、タツです。今回はウエアハウスから販売されている「2ND-HANDシリーズ」について詳しく解説していきたいと思います。
目次
2ND-HANDシリーズとは?
2ND-HANDシリーズとは一言で言えば加工ジーンズです。つまり人の手によって色落ちや破損をさせたジーンズのことです。
まず加工ジーンズと聞くと不自然な色落ちやありえないダメージジーンズを想像しがちですが、ウエアハウスの2ND-HANDシリーズは加工ジーンズでもレベルが違います。
もうまるで「本物のヴィンテージジーンズ?」と見間違えるほどリアルな加工が施されています。
画像引用元:WAREHOUSE & CO. 2ND-HAND Lot.1101 & Lot.1105
ノンウォッシュの濃紺ジーンズは自分で糊を落として乾燥と同時にジーンズ全体を縮ませて、裾直しをしてやっと穿き込めます。
RPGで例えるとノンウォッシュジーンズはレベル1からコツコツとレベル上げをして地道に育てていくという楽しさがありますが、2ND-HANDシリーズは最初から最強レベルで最強装備の主人公のようなジーンズです。
2ND-HANDは「日本人にジャストサイズのヴィンテージジーンズ」
「2ND-HAND」の読み方ですが、「セカンドハンド」と読みます。セカンドハンドとは第二者の手に渡る=中古品という意味を持っています。
中古品というと悪い意味に聞こえがちですが、アメリカでは中古車や古本、古着などに使われる言葉で日本では略して「セコハン」とも呼ばれます。
そしてヴィンテージ501やXXなどのセコハンジーンズ、つまり古着のヴィンテージジーンズは当時のアメリカ人の体に合わせて作られ、またレングスもアメリカ人の足の長さに合わせて裾上げされているので日本人の足の長さに合うデニムに出会えることは極めて稀でした。
だったら自分の足の長さに合わせて裾上げをすればいいじゃないか、と思うかもしれませんが穿き込まれたジーンズというのは裾にも色落ちが現れます。
なので穿き込まれたジーンズを裾上げしてしまうとその裾上げした部分だけきれいな状態に戻ってしまい、裾上げしたこともバレバレになってしまいます。やっぱり穿き込まれたジーンズは裾上げをせずに穿きたいところです。
そこでウエアハウスの「セコハンシリーズ」はそのような悩みを解決すべく、裾上げをしなくても穿けるようにレングスを29インチに設定し、日本人の平均的な足の長さに合わせて作られています(ウエスト30インチはレングス28センチに設定)。
画像引用元:WAREHOUSE & CO. 2ND-HAND Lot.1101 & Lot.1105
つまり本物のヴィンテージのようにリアルに加工された裾のアタリを残したまま穿き込めるということです。これがウエアハウスが「セコハンシリーズ」で目指した日本人にジャストサイズのヴィンテージジーンズなんです。
セコハンシリーズのラインナップ
セコハンシリーズのエイジングは、生地の損傷が少ないレーザー加工と手作業による独自の技術で施され、デニムの捻れやアタリ感も含め、ヴィンテージと見間違うほどのクオリティを誇っています。これはまさに「新品で買える古着」という言葉がぴったりです。
そして色落ち度合いも「濃」、「中」、「淡」と3タイプから選ぶことができます。
ではそんなセコハンシリーズのラインナップを見ていきましょう。
Lot.1001(USED WASH)
画像引用元:WAREHOUSE & CO.
ウエアハウスのフラッグシップモデルであり定番ジーンズでもあるLot.1001がベースになっているようですね。
主なディテールを見てみますと、ベルトループがオフセットされていないことから1940年代〜1950年代の「革パッチXX」を参考にして作られていると思われます。
革パッチのエイジング加工は縮んで、ひび割れ、硬化するという特徴を忠実に再現していて、その革パッチはまるでビーフジャーキーのようです。
シルエットは適度に股上にゆとりを持たせ、裾にかけてゆったりとテーパードがかかっています。セコハンシリーズ共通でレングスは29インチに設定されているため(30インチまではレングス28センチ)裾上げをせずにオリジナルレングスで穿き込むことができます。
12ozで価格は¥28,080です。
Lot.1101(USED WASH)
画像引用元:WAREHOUSE & CO.
Lot. 1101は60年代後半のビッグE初期を参考にして作られています。クロッチ部分のステッチとバータック(カンヌキ)がずれて施されている通称「ズレカン」と言われる使用のモデルです。ベースとなったLot.1101ワンウォッシュはビッグEの一種である「タイプ物Vステッチ」をイメージして作られているので、こちらのセコハンシリーズもおそらく「タイプ物Vステッチ」をイメージして作られているのでしょう。ビッグEを参考にしているため紙パッチモデルです。
シルエットは緩やかなテーパードモデルになっています。
12ozで価格は¥25,920です。
lot,1100(USED WASH)
画像引用元:WAREHOUSE & CO.
Lot.1100は70年代の通称「66モデル」を参考にして作られています。「66モデル」とはビッグEの後継モデルで、70年代前半に登場したモデルです。
Lot.1100のシルエットですが、股上はやや浅めでテーパードがかかっています。個人的にはこのLot.1100のシルエットが色落ちの加工を含めていちばん好きです。穿くならワンウォッシュよりもこのユーズドウォッシュモデルを穿きたいですね。
そしてこのLot1100はブラックデニムモデルもあります。そちらもユーズドウォッシュ加工が施されていて、本来ブラックデニムにはないセルビッジ仕様になっています。
紙パッチ仕様の12ozで価格は¥25,920です。
Lot.1105(USED WASH)
画像引用元:WAREHOUSE & CO.
Lot.1105は60年代の505を参考にして作られています。なのでLot.1105の特徴としては、紙パッチで銅のトップボタン、それとジッパーフライ仕様になっています。ジッパーは60年代の505ということで70年代に多かったタロンではなくグリッパージッパーを採用しています。シルエットは股上が深めで腰周りにゆとりがあり、裾に従ってすぼまっていくやや強めのテーパードシルエットになっています。タックインするのに良さそうなシルエットですね。
12ozで価格は¥25,920です。
Lot.1606(USED WASH)
画像引用元:WAREHOUSE & CO.
Lot.1606は60年代の606を参考にして作られています。いわゆるスリムテーパードモデルです。
このLot1606はかなり特徴的なジーンズで、リベットは一切使われておらず、ベルトループは全部で7本、そしてパッチも省略されていて、片方だけセルビッジデニムを使用した通称「片ミミ」と呼ばれる独特なディテールになっています。
そしてLot.1105と同様に銅のトップボタンでグリッパージッパーを使用したジッパーフライモデルです。
シルエットは腰周りにゆとりを持たせ、膝下から細くなるという極端なスリムシルエットです。クラシカルな雰囲気と現代的なファッション性を併せ持つシルエットです。
12ozで価格は¥25,920です。
セコハンシリーズのまとめ
このようにセコハンシリーズとは、まるで本物のヴィンテージのように加工された新品のジーンズです。しかも初めからレングスを日本人の平均的な足の長さに合わせて作られているので裾上げをしなくても買ったらすぐに穿くことができます。
これはもう強くてニューゲーム状態ですよね。ただやっぱりレベル1からコツコツ穿き込んで育てていくという楽しみがないのも事実です。ジーンズというものをファッション性重視と考える方はセコハンシリーズのようなジーンズがおすすめですが、ジーンズを趣味と考える方はノンウォッシュをコツコツ穿き込んでいくほうが楽しいと思います。
しかしやっぱりセコハンシリーズのようなジーンズを一本と言わず二本は持っておくべきだと僕は思います。僕もレベル1からコツコツ育てる派ですがジーンズを楽しみながら穿くというのを重視いています。たまにはリアルに加工されたジーンズを穿きたいですからね。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
セコハンシリーズにはワンウォッシュのタイプもありますので詳しい解説はコチラ⬇