おすすめの本格派アメカジブランド5選の定番ジーンズの紹介と解説

こんにちは、相変わらず休日に必死にジーンズを穿き込んでるタツです。
ジーンズって色んなブランドからたくさんの種類のものが出ていて選んでいるうちに結局どれが良いのかわからなくなりますよね?
どのブランドのどのジーンズが良いのかわからないし選ぶのが面倒くさい、という方のために僕がオススメする本格派アメカジブランド5つと、そのブランドの定番ジーンズの解説をしようと思います。
またレディースラインがあるものは、そのアイテムも紹介しようと思います。
FULL COUNT (フルカウント)
ジーンズの歴史の中で最高と言われる1940年代から50年代のジーンズを徹底的に追求し、その抜群の穿き心地とジーンズに対する拘りから日本最高のジーンズブランドと言われているのがこのフルカウントです。
フルカウントの定番ジーンズは5つありますが、13.7ozのノーマルタイプとそれと同じナンバリングでXXと付け加えられた15.5ozの2種類、つまり全部で10種類あります。
具体的に見てみますと、
1101 1101XX
1108 1108XX
1110 1110XX
1109 1109XX
と、なります。ちなみに上に行くほどシルエットはルーズで下に行くほどスリムになります。
フルカウントのジーンズは穿き心地を重視しており、定番ジーンズのすべてにジンバブエコットンが100%使用されています。
そのジンバブエコットンを使った13.7 ozのジーンズは非常に吸水性に優れているので夏場でもストレスなく穿くことができます。
また、15,5ozのXXモデルはシルエットは13.7ozと変わりませんが、特濃インディゴなので強いアタリを出すことができ、くっきりとした色落ちを楽しむことができます。
0105 1953MODEL
フルカウントのジーンズの中でも原点とも言うべきジーンズです。
シルエットは比較的ゆったりしていて裾にかけてややテーパードしているのが特徴です。
フルカウントの定番ジーンズの中では最もルーズなシルエットです。
1101 MIDDLE STRAIGHT
シルエットは腰周り、腿周りには適度なゆとりが入り、裾に向かって細くなっています。
フルカウント曰く「定番中最も品の良い大人のシルエット」とのことです。
また、バックスタイルの美しさにも定評があり、ジャストサイズで穿くことをフルカウントは推奨しています。
1108 STRAIGHT LEGS
シルエットはウエストから腿周りはある程度フィットし、膝から裾までは適度にゆとりがあります。
細身のストレートでクセがなくどのようなトップスとも合わせることができます。
クセがなく良くも悪くも普通ですが、実はフルカウント拘りの一本となっており定番ジーンズの中でもその穿きやすさから特に人気は高いです。
1110 TAPERED MIDDLE STRAIGHT
2016年より新しく加わった定番モデルですね。以前は1110Zというジッパーフライモデルがありましたが、ジッパーフライからボタンフライに変更されたモデルがこの1110で、ヴィンテージアイテムの502XXを参考に作られています。
シルエットは腰周りにはゆとりを持たせて、腿から裾にかけてしっかりとテーパードの利いたタイトシルエットです。
細身でスッキリとしたシルエットなのでキレイめなスタイルやスニーカーとの相性は抜群です。
1109 NARROW STRAIGHT
フルカウントの定番ジーンズの中では最も細身のストレートです。
ワタリから膝までは強めのテーパードが入り、そこから裾に向かってまっすぐ落ちるラインが特徴的です。
フルカウント曰く「レディースデニムの手法をメンズに合うように応用したテクニック」らしいです。
かなりタイトなシルエットなので穿き込むうちに自分の体に合った色落ちになり、本当の自分だけのジーンズに育ってくれそうですね。
0101 SLIM STRAIGHT
フルカウントのレディース用のジーンズです。
前からフルカウントにレディースデニムがあるのは知っていましたがこれまでじっくり見たことがなかったので、ブログで紹介するためにネットでじっくり見たところ凄く綺麗なシルエットでした。それとカッコいいという言葉もぴったりです。
僕たちが穿くような男性用のジーンズとは全然違う、ヒップがきゅっと持ち上がったような綺麗でカッコいいシルエットでした。女性の方にはオススメです。
1960 FEMALE SKINNY
フルカウントにはもう一つ1960というヴィンテージのようなユーズド加工されたレディース用のスキニージーンズがあります。
こちらも女性のシルエットを意識しており、フルカウントによると膝からふくらはぎにかけて膨らみを持たせることで穿きやすさと綺麗なシルエットを表現しています。ちなみにこのジーンズはストレッチを利かせているそうです。
フルカウントの公式サイトはこちら
ORGUEIL (オルゲイユ)
オルゲイユはSTUDIO D’ARTISAN(ステュディオ・ダ・ルチザン)の姉妹ブランドですね。
僕はこのオルゲイユのコンセプトというか、雰囲気がとてもすきなんです。
「町の人から愛されている小さな小さな仕立屋」
上品でどこか温もりのある20世紀初頭の世界観を漂わせる雰囲気がとても好きなんです。
そのオルゲイユの定番ジーンズと言えば、
OR-1011 FIVE POCKET JEANS
が、あります。
OR-1001 TAILOR JEANS
このジーンズはとてもクラシカルなんですが、武骨という印象は全くしなくて逆に上品という印象がぴったりなんです。
それもそのはず1900年代初頭のトラウザーデザインをモチーフにしているからなんですね。サスペンダーボタンとバックシンチが付いているので更にクラシカルな雰囲気を漂わせます。
またこのジーンズのボタンはすべてヤシの実から作った天然ナットボタンを使用しています。ちなみにフルカウントと同じジンバブエコットンで13ozです。
是非キャスケットにワークシャツ、サスペンダーでこのジーンズを合わせたいですね。
OR-1011 FIVE POCKET JEANS
こちらは上のテーラージーンズよりも少し武骨な印象です。
シンプルな5ポケットジーンズですが、錆を再現した月桂樹のドーナツボタンなど拘りが見えます。
このジーンズも13ozでサスペンダーボタンが付いています。
シルエットは太すぎず細すぎずのクセのないシルエットなので色んなトップスと合わせることができます。
OLGUEIL FEMME (オルゲイユファム)
オルゲイユにもオルゲイユファムというレディースラインがあります。
オルゲイユファムによると、
「To be worthwhile requires time and effort」価値があることには、時間と労力が必要です
と言う言葉は、私が物作りをする上で最も意識する言葉です。
ORGUEIL FEMMEは、1800年代後半~1930年代のフレンチヴィンテージのアイテムを幅広く取り入れ、
一つ一つのヴィンテージアイテムから伝わる、ハンドメイドだからこその「温もり」や「特別感」を大切にしています。
トレンドに流されず、自分自身の感覚をしっかり持った落ち着いた女性に向け、
長く愛されるのは勿論、暮らしに寄り添った価値のある物作りを提案します。
引用:ORGUEIL BRAND CONCEPT
時間と手間を惜しまずハンドメイドに対する拘りが物凄く伝わってきますね。
フルカウントのレディースジーンズは「綺麗でカッコいい」でしたが、オルゲイユファムは「上品で可愛らしい」という言葉がぴったりです。
トラウザーパンツはありますが、残念ながらジーンズはないです。
OLGUEIL公式サイトはこちら
TROPHY CLOTHING (トロフィークロージング)
1940年代から50年代のオールドワークウエアをベースに高品質なアメカジアイテムを作り続けているのがこのトロフィークロージングです。
また、代表兼デザイナーでもある江川真樹氏は無類のバイク好きでもあり、バイクチームのTOKYO INDIANSのメンバーとしても有名です。
そしてこのトロフィークロージングの顔とも言えるのが、DIRT DENIM(ダートデニム)ですね。ダートデニムとはその名の通り舗装される前の路面を思わせる凹凸感のあるデニムです。
ダートデニムには、
1607 NARROW DIRT DENIM
1606 W KNEE STANDARD DIRT DENIM
1608 W KNEE NARROW DIRT DENIM
が、あります。
1605 STANDARD DIRT DENIM
腿周りにゆとりを残し裾にかけて自然にテーパードさせたシルエットは太すぎず細すぎずのクセのないシルエットです。
トップボタン左右のベルトループ下からまっすぐ斜め下に伸びたポケットは直線的で武骨な男のイメージを持たせてくれます。
シンプルながらも遊び心満載の男のジーンズといったところでしょうか。
1607 NARROW DIRT DENIM
1605と比べて1607は細身のシルエットでウエストとワタリがタイトになっています。しかし膝から裾にかけてストレートに伸びているのでエンジニアブーツとの相性は抜群です。
1605はトップボタン左右のベルトループ下から斜め下にまっすぐ伸びた武骨なポケットが印象的でしたが、1607は普通のジーンズに見られるようなカーブのかかったポケットです。
どちらかというと、シルエットもディテールも都会的な印象ですね。
しかしダートデニムというだけあって、そのザラつきやコシの強さはやんちゃな印象を残してくれています。
1606 W KNEE STANDARD DIRT DENIM
1605のフロント部分に股下から膝にかけてデニム生地をもう一枚貼り付け補強した「ダブルニー」と呼ばれるタイプですね。
ダブルニー部分はダイヤモンドステッチが施されています。
シルエットは1605と変わりませんが、武骨さと、良い意味で油臭いワークテイストがなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
スレキはチェッカーフラッグを模した白と黒の模様になっています。
1608 W KNEE NARROW DIRT DENIM
1607のダブルニーモデルです。
都会的なタイトシルエットとダブルニーの醸し出すオイルと土の雰囲気が上手く合わさったジーンズです。
その他にはないディテールからバイカーたちの絶大な支持を得ています。
1605、1607、1606、1608は全て14.5oz のセルビッチデニムです。
トロフィークロージングの公式サイトはこちら
TOYS McCOY (トイズマッコイ)
王道のアメカジブランド、トイズマッコイです。
トイズマッコイといえばA-2などのフライトジャケットや高品質のミリタリー系のアイテムで有名ですね。
また、BUCO名義でバイカーズアイテムも展開しています。
なのでジーンズは陰に隠れがちですが、実はトイズマッコイらしいミリタリー色の強い遊び心満載の定番ジーンズがあるんです。
現在のトイズマッコイの定番ジーンズは、
LOT 140D
という2つのジーンズがあります。
TOYS McCOY OVERALLS for ENGINEERS LOT 135D
シルエットはクセのないシンプルなストレートジーンズですが、色んなところにトイズマッコイらしい拘りが散りばめられています。
コンセプトがとても面白くて、
物資統制が敷かれた時代、彼らだけに許された最上級のウエストオーバーオール。
という架空のストーリーを基に作られた5ポケットジーンズ。
第二次世界大戦のさなかに作られたジーンズというストーリーがありますが、大戦モデルとはまた違うミリタリーとワークテイストが上手くミックスした面白くてカッコいいジーンズですね。
ちなみに13.5ozです。
TOYS McCOY OVERALLS for ENGINEERS LOT 140D
この140Dも同じコンセプトを基に作られたジーンズですが、LOT140Dは14ozになります。
シルエットはLOT135Dと同じでスタンダードなストレートジーンズです。
こちらはスレキに無字のヘリンボーンを使用するなどLOT135Dに比べると、よくある大戦モデルに近いかなと思います。
ちなみにLOT135DもLOT140Dも月桂樹のドーナツボタンを使用しています。
どちらのモデルもフライトジャケットと合わせてみたいですね。
トイズマッコイの公式サイトはこちら
WARE HOUSE (ウエアハウス)
最高峰のジーンズを作り続けているフルカウントと双璧をなす、日本を代表するジーンズブランドがウエアハウスです。
フルカウントがジーンズのクオリティと穿きやすさを重視しているのに対し、ウエアハウスはジーンズのクオリティとヴィンテージの再現度を重視している感じがしますね。
それもそのはず、ウエアハウスのブランドテーマは「ヴィンテージの忠実なる再現」なんです。
そのウエアハウスのヴィンテージに対する拘りは凄まじいものがあります。
ウエアハウスは現在5つの定番ジーンズと、その上位モデルであるLOT DD(ダックディガー)がありますが、今回は定番ジーンズの説明をしていきます。
LOT 1001S
LOT 900
LOT 800
LOT 1000(1000XX)
の5つが定番ジーンズです。
LOT 1001
20年の歴史があるウエアハウスのフラッグシップモデルがこのLOT1001です。
17年間シルエットの変更はありませんでしたが、2013年にリニューアルされています。
参考にされたXXは、1950年代前半の「最終革パッチ」で、ベルトループはオフセットされています。
シルエットは腰周りにややゆとりがあり、裾にかけて細くなるシルエットです。
ウエアハウス曰く「究極のオーセンティックデニム」とのことです。
このLOT1001、一本は持っておいて損はないジーンズです。13.5ozでアメリカのテネシー、テキサス、アリゾナの3州ブレンド綿を使用しています。
LOT 1001S
LOT 1001は1950年代前半の「最終革パッチ」を参考にして作られていますが、このLOT 1001Sは1940年代前半、第二次世界大戦直後のXXを参考にして作られています。所謂「大戦モデル」と呼ばれる少し前のXXをイメージしているものと思われます。
なのでクロッチ部分には股リベットが取り付けられており、コインポケット上部左右にもリベットが取り付けられています。
他にもバックポケットにステッチが施されており、トップボタン、フロントボタンはすべてオリジナルボタンで数は5つになっています。
シルエットはLOT 1001よりも太めで武骨な印象です。
13.5ozでLOT1001同様、米綿3州ブレンドです。
LOT 900
ヴィンテージにないシルエットをヴィンテージの縫製で作り上げる100番シリースですね。
ウエアハウスのジーンズの中では最も細く、このLOT 900のテーマは「大人が穿けるスリム」です。
シルエットは股上が浅すぎず、裾にかけてテーパーがかかるスリムシルエットです。裾幅18 cmとかなり細いですね。
ヴィンテージのような色落ちと現代のシルエットを取り入れた欲張りなジーンズです。
13.5ozで米綿3州ブレンドです。
LOT 800
このLOT800もヴィンテージにはないシルエットをヴィンテージの縫製で作る100番シリーズですね。
シルエットは細めですがノンテーパードなのでブーツにもスニーカーにも合います。
縫製は1950年代のヴィンテージの仕様を踏襲しています。
ちなみに数年前までは酸化剤入りのものが販売されていましたが、現在はされていません。
14.5ozでメンフィスコットン単一綿です。
Lot. 800の色落ちはコチラ
LOT 1000(1000XX)
ヴィンテージのあらゆる部分を超えるというテーマを基に作られたのがこのLOT1000(1000XX)です。
現在ウエアハウスの定番ジーンズの中では最高峰と位置づけられています。
当時の珍しいヴィンテージの特徴を再現していて、現行LOT1000(1000XX)ではバックポケットの折り方をあえて生地の端が見えるように縫い込んだり、センターベルトループのみを上下逆に付けるという珍しい仕様になっています。
シルエットは武骨で太めのシルエットになっています。14.5ozでメンフィスコットン単一綿です。
ちなみに数年前のウエアハウスの福袋ではLOT1000(1001XX)という牛顔紙パッチの色々と変わったモデルが出回っていました。
LOT1000(1001XX)の糊落としはコチラ
WARE HOUSE REG USED
創業以来メンズウエアを生産してきたウエアハウスが初めて作り上げたレディースタイプのジーンズです。
有名なセレクトショップのビームスからビームスボーイというレディースレーベルが展開されていますのでそこで購入することができます。
シルエットは60年代のヴィンテージジーンズをベースにしています。また、ウエアハウス独自のヴィンテージのようなユーズド加工を施していて、セカンドハンド加工(通称セコハン)と呼ばれます。
ボーイッシュな感じでスニーカーと合わせやすいジーンズです。
ウエアハウス公式サイトはこちら
まとめ
今回はオススメの本格派アメカジブランド5つと定番ジーンズの紹介、解説をさせて頂きましたが、まだまだ紹介しきれないアメカジブランドがたくさんあるので懲りずにまた続きを書きたいと思います。
1つ言えるのはこの記事を書いていてむちゃくちゃジーパンが欲しくなった!ということです。
やっぱりブランドの顔ともいえる定番ジーンズはカッコいいですよね。
また、レディースデニムもカッコいいのがあるんですねー。記事を書いていて自分も勉強になりました!
あと画像がないと殺風景だしわかりにくいですよね。画像の引用ってバンバンしちゃって良いものなんでしょうか?
そのへん勉強不足で申し訳ないです。
結構な長文記事になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!