WAREHOUSE Lot700海外モデル 特徴と解説
こんにちは、タツです。
今回はウエアハウスのLot700海外モデルというちょっと変わったジーンズの特徴と解説をしていきたいと思います。
2014年頃に購入したこのLot700海外モデル。ウエアハウスのオンラインショップで購入したのですが、商品説明などは一切なしで、すぐにオンラインショップからも消えていました。
ネットで検索してもこのLot700海外モデルの情報は出てこないんですよね。これ、海外では普通に販売していたんですかね?だとしたらなぜ日本で少しの期間だけ販売したんでしょう?うーん、謎です。
おそらく当時、もしくはその少し前までウエアハウスの定番モデルだったLot700クラシックの海外バージョンだと思われます。ディテールもいろいろ似通ったところがあります。
それでは主なディテールを見ていきましょう。
Lot700海外モデルの主なディテール
色落ちはほぼしていません。1〜2割程度ですね。シルエットはズドンと太めの武骨なシルエットです。
Lot700クラシックは1930年代の5ポケットジーンズをモデルに作られています。そのため当時の特徴である股リベットが打ち込まれていますが、この海外モデルは股リベットが打ち込まれていません。
第二次世界大戦の直前の頃にこのようなタイプのジーンズも実在していたのかもしれませんね。
そしてバックスタイル。
Lot700クラシック同様バックシンチが付いています。バックシンチは針ではなくM字なのでコアなジーンズマニアの方は自分で針に改造していたりします。
隠しリベット部分はかなり盛り上がっています。
そしてLot700クラシックには革パッチの下にランニングナンバーの書かれた白いタグが付いているのですが、海外モデルには付いていません。代わりにウエストバンド左下部分に白いタグが取り付けてありますが、詳しい説明は後ほど。
少しディテールの整理
ここまではLot700クラシックと、その海外バージョンだと思われるLot700海外モデルとを比較して主なディテールを見てきましたが、ウエアハウスには他にも700と付けられたジーンズがいくつか存在します。
具体的に言うとLot700S、Lot700S LTD、Lot700XXがあります。
Lot700SとLot700S LTDは1940年代の大戦時XXがモデルであり、700Sと700S LTDお互いほぼ同じようなディテールですが違うところもあります。
700Sと700S LTDの詳しい違いはコチラ
海外モデルとの違いですが、まず参考にされた年代が違うので、おそらく1930年代の5ポケットジーンズを参考にしている海外モデルにはバックシンチが取り付けられていますが、700Sと700S LTDにはありません。
そして同じ1930年代のバックルバック5ポケットジーンズを参考にしているLot700XXですが、おそらくLot700クラシックのXXバージョンだと思われます。
しかしこの2つシルエットが全然違うんですよね。700XXは1930年代のディテールを残しながらもシルエットは結構細身に作られています。ちなみに実際に当時のヴィンテージを再現したモデルみたいです。
対して700クラシックは武骨な太めのシルエットで海外モデルもそのシルエットを踏襲しています。その他の違いとして、700XXはバックポケットにネイティブステッチが施されており、赤タブも取り付けられています。
なのでやはりLot700海外モデルはLot700クラシックの海外バージョンが有力だと思われます。
以上のディテールの違いを踏まえて以下、細かなディテールを見ていきたいと思います。
Lot700海外モデルの細かなディテール
まずは革パッチとバックシンチ部分。
革パッチはかなりシワが出てますね。文字もかなり読みづらくなっています。
バックシンチは上でも述べたように針ではなくMのような形になっています。本当は僕も針のような形に改造しようと思っていたのですが、車のシートやソファなどを傷つけてしまうような気がしたので改造はしていません。
そして隠しリベットですが、やはり盛り上がっていますね。それと右バックポケットに見える赤いレーヨンの刺繍タブですが、通常は一本なのですがこの海外モデルは二本入っていますね。
ちなみに700クラシックと700Sには赤タブもこのような刺繍タブもありませんが、700S LTDと700XXには赤タブが取り付けられています。
他の700番台と決定的に違うのは、この白タグです。唯一海外モデルのみ、この白タグが取り付けられています。
表にはウエアハウスの名前とシュリンクトゥフィットの文字が見えますね。裏には洗濯時の注意書きのようなものが書いてあります。僕的には結構カッコいいと思うので他のモデルに取り付けられるのもアリかな?と思います。
ちなみに黒い棒は3DS LLのタッチペンです。
そしてバックポケットのアップとコインポケット部分。
バックポケットには若干ウォレットのアタリが出始め、コインポケットにはジッポーのアタリが出始めていますね。
コインポケット左右のリベットですが、700Sのみ打ち込まれておらずその他の700には打ち込まれています。ちなみに股リベットは700S LTDとこの海外モデルには打ち込まれていませんが、700クラシック、700S、700XXには打ち込まれています。
裾部分その1とその2。
裾にはうねりが出始めています。表はロールアップの跡がくっきり残っています。ちなみにこの海外モデルの裾幅を測ったところ、22.5cmありましたが、700XXは21cm、700S LTDは23cmありました。
最後にフロントボタン部分。
ウエアハウスのオリジナルボタンです。画像ではボタンが4つに見えますが、いちばん下のボタンがとまったままなので実際は5つです。
スレキはデニム生地ですね。ウエアハウスのスタンプも押されていませんでした。
Lot700海外モデルのまとめ
以上のようにこのLot700海外モデルはいろいろと変わったジーンズです。ウエアハウス以外のショップでも取り扱ったことがあるのであれば、ネットで検索するといくつかヒットしても良いのですが全く出てこないし、ウエアハウスのジーンズの色落ち画像を多くアップしている方のブログとかも調べてみましたが海外モデルはありませんでした。
一人だけ画像を挙げている方はいらっしゃいましたが、情報は得られませんでした。ただ「レアな海外モデル」とは書いていましたね。ウエアハウスも2014年にフェイスブックで画像を一枚アップしていますが現在は情報を得ることができません。
日本でもかなりの数が出回っているのでしょうか?ものすごーく気になります。
ひょっとしたら今後このLot700海外モデルの色落ちや情報をアップしている方もいるかもしれないので、ちょくちょく調べてみたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
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