【LEVI‘S】 98年製復刻501XX(1955年モデル)の色落ちと特徴と解説
僕が初めてゼロから穿き込んだジーンズ、リーバイス501XX(1955年モデル)復刻版。
確か99年の秋頃に大阪で購入したと思います。当時はヴィンテージブームの真っ只中、僕もその流れに思い切り乗ってましたね。
そんな中リーバイスがヴィンテージリーバイスを復刻したとの情報を、僕の当時のバイブルであったメンズファッション雑誌「ストリートジャック」に載ってるではありませんか!
当時の僕は20歳になったばかりでしたがまだ車の免許を持ってなかったので友達に車をぶっ飛ばしてもらい1時間ちょっとかけて大阪まで買いに行きました。
そしてバイブルに載っていたとあるショップに入ると確かいくつかの501XXの復刻版が置いてあったと思います。僕はどのモデルにするか迷いました。小1時間は迷いました。
そこで僕はバイブルに載っていた情報を思い出したんです。
501XX1955年モデルは501XXの完成形だ!
当時の僕はこの情報だけで55501XXを選びました。501XXの違いなんてその当時の僕はまったくわかっていませんでしたからね。とにかく501XXと名の付くジーンズを穿き込みたい!という思いと勢いだけで購入したんです。
で、それから約3年間このジーンズのみを穿き込みました。早く色落ちさせたかったのと、その当時僕はお金が無かったからです。
3年間穿き込んだ姿がこちら
画像では若干色が濃く見えますが実際はかなりブルーです。
ネットでは股上が深めでシルエットは太めと言われていますが、僕が穿いた感じでは全く逆の股上は浅めでシルエットは細めという印象ですね。
あと、普段32インチのジーンズを穿いている僕ですがこの55501XXは33インチのくせに今穿くとキツくて穿けないんです。3インチくらい縮んでるような気がします。当時の僕はそれだけ細かったんですね。
もう少し細かく見てみよう
腰周りから腿周り。若干のっぺり気味であまりくっきりしたヒゲは入っていませんが僕的には結構イイ感じの色落ちだと思います。一度何も考えずに普通の洗剤でわしゃわしゃ洗ったのがのっぺりの原因かも?
バックポケットとバナナイエローのアーキュエイトステッチ。アーキュエットステッチとも呼ばれていますがどっちが正しいんでしょう?ステッチはほつれもなくキレイに残ってます。あまり座らなかったからですかね。
赤タブはオリジナル55501XXはレーヨン製ですが復刻モデルはポリエステル製なので丸まらないみたいです。あと向かって左の隠しリベット部分は若干ほつれています。
それとバックポケットというのは大体ウォレットのアタリがでるものなんですが僕の55501XXにはありません。左右両方ありません。お金がなかったので財布なんてもっていませんでした。
コインポケット部分。右側のフロントポケットにいつも小銭を突っ込んでいたのでコインポケット部分の色落ちが激しいですね。フロントポケット部分も色落ちが目立ちます。
現在穿き込んでるジーンズはコインポケットにはジッポーをいつも忍ばせているのでコインポケット部分にはジッポーのアタリがくっきり出ています。
肝心のパッチ部分。所謂「ギャラ入り紙パッチ」です。
オリジナルの紙パッチは破れやすいみたいですが、復刻モデルは破れないように作られているみたいです。そしてパッチ右下に復刻モデルを表す「PXH」表記。文字もキレイに残っています。
裾部分。うねりの大きいパッカリング。近所のジーンズショップでやってもらったチェーンステッチですが上手いのか下手なのか正直僕にはよくわからないです。
とにかくこのジーンズはロールアップして穿いたことがないため、コンバースのようなスニーカーを履くと裾を踏んづけてしまうことがあるため後ろの裾が結構破れています。
裾のパッカリングからくっきりと出た太めのセルビッジラインのアタリ。良い感じです。
膝裏から裾にかけて。ハチノスは控えめです。しかしやっぱり裾の後ろがかなり破れてますね。なぜか当時ロールアップは格好悪いと思ってたんですよ。今はほぼ全てのジーンズをロールアップして穿いてますけど。
現在は閉鎖されてしまったバレンシア工場製
2002年に閉鎖されてしまったバレンシア工場製の55501XX。
バレンシア工場製を示す「555」の刻印。自分の持っている思い出のリーバイスジーンズがバレンシア工場製だと何か感慨深いものがあります。
ジーンズの内側にあるタグを見るとバレンシア工場の555の印字と98年12月に生産されたものだとわかります。
ちなみに現在リーバイスの501は全て米国以外で生産されているみたいです。Made in USAと書かれているものはリーバイスの自社工場ではなく国内の外注工場で生産されたものなんですって。
そう考えると貴重な自社工場製のヴィンテージ復刻モデルそれ自体がヴィンテージになる日が近いかもですね。
オリジナル55501XXと少し違う復刻版55501XX
紙パッチ501XXは所謂「ギャラ入り紙パッチ」と「ギャラなし紙パッチ」の二種類ありますが、復刻されているモデルは「ギャラ入り紙パッチ」です。
そうなるとセンターベルトループはオフセットされていなければならないのですが復刻モデルはオフセットされず中央に付いています。オフセットとはセンターベルトループが中央より少し左にズレた位置で付いているものをオフセットと言います。
PCでは左、スマホでは上がオフセットされていない復刻版55501XX、PCでは右、スマホでは下がオフセットされたジーンズ。
そしてトップボタンの「LEVI STRAUSS&CO」の「R」の左の足が長くなっているはずですが復刻モデルの「R」の足の長さは同じです。
画像では「R」の足の長さが同じですね。
オリジナルと差別化するために敢えてこのようにしているのか、いい加減だったのかどっちなんでしょう?まぁこれも復刻モデルの味だと考えればそれはそれで良いんですけど。
まとめ
僕の楽しかった思い出も、甘酸っぱい思い出も、辛い思いでもいっぱい詰まった特別でとてもとても大切なジーンズ。
引退してから16〜7年経ちますが今も大事に保管しています。
今は仕事や何かと忙しくてなかなかジーンズを穿き込めませんが当時の僕は毎日毎日このジーンズを穿き込んでいて、僕にジーンズを穿き込む楽しさを教えてくれたのもこのジーンズでした。
やっぱりジーンズは最高です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!